弘前城の紹介
観光で弘前を訪れたら必ず立ち寄ってほしいのが弘前城だ。
弘前城は、天守閣が現存する日本最北端の城だからだ。
弘前城の築城は今からさかのぼること400年以上も昔の1611年で、江戸時代初期に築造され、以来弘前藩藩主の居城として津軽の政治に深く関わってきた城でもある。
初代藩主である大浦為信侯は関ヶ原の合戦で徳川軍と共に西軍と戦い、その功績が認められ、将軍徳川家康より褒美として4万7千石が与えられた。
これが弘前城築城のルーツであるが、残念なことに為信は弘前城の完成を見ることなくこの世を去り、その子である津軽信枚の時代になって完成することになる。
歴史のある弘前城だが、弘前城の魅力はなんと言っても美しい天守だろう。
遠くから眺める弘前城の天守も素晴らしいが、やはり実際に近くにいってゆっくりと見学することをお勧めしたい。
弘前城天守に向かう道には春になると美しい桜が咲き乱れ、そこを歩く人を感動させてくれる。
弘前城のある弘前公園にはなんと2600本を超える桜が植えられている。
しかもこの桜のルーツは江戸時代に京都から津軽へ移植させた桜であり、今に至るまで青森の桜の名所として親しまれている。
ところで、現存する天守は19世紀に築造されたものである。
多くの城が大政奉還以降破壊されたため、実際に現存する天守は珍しく、しかも戦禍を生き抜いた大変貴重な天守なのだ。
興味深いのが関東よりも東で唯一残る天守であり、国の重要文化財にも指定されている。
他にも追手門や櫓などが残り、それぞれが重要文化財に指定されており、自由に見学できる大変貴重な歴史的建造物でもあるのだ。
弘前城を訪れた感想
弘前城を見学する場合には、時間に余裕を持って見学するのがお勧めである。
無料で見学できる区域と有料区域に分かれており、本丸と北の郭、植物園はそれぞれチケットを購入して見学できる。
弘前城築城の歴史や、弘前城にまつわる展示も見ることができ、歴史好きであればなおのこと楽しく見学できるだろうし、歴史に興味がなくても、当時の殿様の暮らしを垣間見る貴重な体験ができる。
弘前は桜が本州で最も遅く開花する地域の一つのため、花見を兼ねて弘前城に行くのであれば5月に行くことをお勧めしたい。
この時期に開催されるのが弘前さくらまつりで、弘前公園は桜のピンク色で包まれる大変美しい時期でもある。
実際にこの時期に訪れたのだが、桜の美しさにとにかく圧倒され、数えきれないほどの写真を撮ってしまったほどだ。
桜の撮影スポットとしてお勧めなのが外堀である。
桜の花びらが水面におち、外堀がピンク色に染まるのが言葉にならないほど美しいのだ。
多くの観光客もこの時期に弘前へ足を運ぶので、5月のさくらまつりの時期に弘前を訪れる場合は、早めの宿の確保をお勧めする。