弘法大師が疲れを癒したとされる足摺温泉
快癒は1200年前といわれている足摺温泉、この温泉も歴史深い温泉だ。
その昔、弘法大師が金剛福寺を建立する際、その疲労をとるために谷川に湧き出ていた湯につかったその湯こそ、足摺の湯の始まりといわれている。
以後、疲労回復のために利用する人、またケガの治療や療養などに訪れる人が多くなったようだ。
しかし150年前、虎年の大変という日本最大級といわれる大地震が起こり、この時の地殻変動によってなんと温泉の湯が出なくなってしまった。
湯が湧出しないため、足摺温泉の歴史は途絶えたかに思われたが、平成元年、源泉を掘削し平成11年、現在に見られる足摺温泉が誕生したという歴史を持っている。
この温泉は蒸気灘より湧出するといわれているラドンという成分を含む良質な温泉だ。
神経痛や冷え性などによく聞くと呼ばれているが、自分は筋肉痛が和らいだと感じた経験がある。
人によって効能の感じ方はそれぞれだが、足摺温泉もおすすめできる温泉といえる。
星ってこんなにあったのか?と感動するほどの星空
この辺りは三方を海に囲まれている立地もあり、また大きく開けている都市でもないため、人工的な光が少ないという特徴がある。
宿泊して夜散歩などすると、都市部よりもずっと暗く感じるのだが、その暗さと美しい空気が見せてくれるのが、本当に振ってきそうなくらいの星空だ。
温泉に加えて、星を見たいという願望がある方は、冬に訪れてみるとより美しい光景が見られる。
冬はより空気が澄んでいるので星の瞬きを強く感じることができるのだ。
ちょっと手を伸ばすと届くのではないかと錯覚が起こってしまうほどの、見事な星空、普段ロマンチックな気分などなったことがないけれど、ここで満天の星空を見たときにはちょっとロマンチック気分になってしまった。
足摺国際ホテルと足摺パシフィックホテル花椿では、通年、足摺岬展望台でスターウォッチングを開いている。
チェックインしたら予約が必要となるので、流れ星や天の川等も見られる可能性がある、足摺のスターウォッチングを体験してみるといいだろう。
足摺温泉郷の万次郎足湯も利用してほしい
足摺温泉郷が復活し10周年を迎えた記念として作られたのが万次郎足湯だ。
足湯横にはベンチスペースがあり、休憩所としても知られているが、やはり足摺のいい足湯でのんびり、観光で疲労した足を癒してほしい。
万次郎足湯からは高知県天然記念物指定の白山洞門を眺めることもでき、美しい景観を楽しみながら入る足湯は格別だ。
太平洋と白山洞門を眺め、足の疲れを癒す時間は至福の時間となる。
スターウォッチングができるホテルとして足摺パシフィックホテル花椿を紹介したが、ここは立ち寄り湯として利用できるので酔ってみてほしい。
足摺にはキャンプなどアウトドアを楽しみに来る人も多いが、そんな人たちが立ち寄り湯を利用しているようだ。
このほかに、絶景リゾートホテル 足摺テルメという施設でも立ち寄り湯がある。
こちらは太平洋を臨む露天風呂などが有名だ。