日本三名瀑のひとつ「袋田の滝」を歩く

観光地の紹介―日本3大名瀑袋田の滝

袋田の滝は日本3大名瀑に数えられる滝で、日光の華厳の滝、那智勝浦の那智滝と並ぶ日本を代表する名瀑である。
袋田の滝がある茨城県太子町は山に囲まれた自然豊かな地域で、中でも袋田の滝は太子町が誇る観光名所だ。
この滝を世に知らしめたのが、平安時代末期から鎌倉時代にかけて生きた西行法師である。
西行法師が袋田の滝を訪れた際、その美しさに感動し褒め称えたことからその名が全国に知れ渡り、観光名所としての地位を固めるようになったとされている。

袋田の滝は4段に分かれており、四度の滝という別名がある。
巨大な岩壁を水が流れていく様は大変美しく、しかもそのスケールの大きさに圧倒されてしまうほどだ。
西行法師は式それぞれに袋田の滝を訪れるとそれぞれ違った趣が味わえると絶賛したが、袋田の滝の魅力は西行法師の言葉の通り、式折々の美しさが味わえるところにあると言えるだろう。

袋田の滝が最も美しいとされるのが冬である。
太子町の冬の寒さは非常に厳しく、冬の時期になると滝全体が凍りつき美しい絵画のような風景を作り出してくれるのだ。
落差が120メートル、幅73メートルの滝が凍りつく様は言葉にならないほどの美しさである。
冬の時期に見逃せないのが夜間のライトアップで、凍りついた袋田の滝がライトアップされると、昼間とはまた違う神秘的な光景を目の当たりにできる。

秋の時期になると周囲一帯は一斉に紅葉し、黄色や赤に染まった木々に囲まれた中、滝の水が白糸のように流れていく風景を眺めることができる。
春や夏は緑に覆われた袋田の滝の別の美しさが堪能できるため、まさに式折々の美しさが味わえる観光スポットと言えるだろう。

袋田の滝を間近に見るには観瀑台からの展望がお勧めである。
観瀑台へは有料のトンネルを徒歩で抜けたところにあり、一見の価値がある場所だ。
滝を鑑賞した後は徒歩で周囲を散策できるハイキングコースが整備されており、自然に触れ合いながら日頃のストレスを発散させ、リラックスできるのも魅力である。

感想や体験談

袋田の滝といえば冬の間に見られる凍りついた滝だが、冬の時期に鑑賞したい場合は防寒対策を徹底したい。
昼間でも氷点下になるだけでなく、滝のそばは体感温度がさらに低くなるからだ。

袋田の滝についたら、まずは料金を払ってトンネルを利用しよう。
外側のハイキングコースからも滝は見られるが、あの迫力ある袋田の滝を見るにはトンネルを利用する以外に方法はないからだ。
袋田の滝トンネルの入り口で入場料を支払ったのち、トンネルを終えると、そこに一つ目の観瀑台が現れる。
ここからは袋田の滝を下から上に見上げることができ、まさに圧巻である。

そこからさらに徒歩で進むとエレベーターがあり、第二観瀑台へアクセスできる。
袋田の滝を上部から眺められるので、違った趣の滝が楽しめるのでお勧めだ。

袋田の滝周辺には蕎麦屋が点在しているが、この辺りの蕎麦屋でお勧めなのがけんちんそばだ。
冷えた体を芯から温めてくれるので、おすすめの一品である。