道後温泉は日本三古湯と呼ばれる歴史ある温泉
道後温泉は日本書紀、源氏物語などにも登場する古い湯で、聖徳太子も入ったとされる歴史深い湯といわれている。
兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉と並び日本三古湯と呼ばれていることからも、この湯がどんなに古い歴史を持っているか理解できるだろう。
道後温泉はその昔、にきたつ(煮える湯の津という意味がある)と呼ばれ、万葉集にも出てきている。
様々な小説にも登場する道後温泉は重要文化財となっている道後温泉本館など、歴史的建造物も多々あり、その古き良き時代の建物をみるという事でも魅力を感じる温泉場なのだ。
道後温泉本館が主軸となっている道後温泉街
建物が非常に魅力的な道後温泉本館、そこを中心に道後温泉街が構成されている。
ちなみに本館の横にある道後麦酒館では、この土地の地ビールを楽しむことができるので、お酒好きな人はぜひ、味わってほしい。
この本管から道後温泉駅まで続く道後温泉商店街には土産物の店舗や気軽に食事ができる飲食店などがずらり並び華やかだ。
地元の人が入る共同浴場もあり、ここは観光客も利用できる。
観光客気分満喫、道後で初めて人力車に乗った話
道後温泉といえば、夫婦で旅をした時に初めて人力車に乗ったいい思い出があるのだ。
道後温泉本館の前から出発するコースで、体験コースにしようかと思ったが、人力車に乗るという素敵な体験なので、参拝コースという1時間コースを利用してみた。
コースにはそれぞれ名前がついていて、気軽な10分コースはマドンナコース、20分コースは坊ちゃんコースなどとユニークだ。
マドンナコースは道後温泉本館前から道後商店街を抜けて飛鳥乃温泉に到着するコース、坊ちゃんコースは道後温泉本館前を出発し道後温泉駅前からからくり時計を見学、飛鳥乃に到着するコースとなっている。
人力車は思いのほか楽しかった
自分たちが利用したコースは弘法コース、1時間のコースで道後温泉本館から石手寺、子規記念博物館、道後公園、道後温泉駅前、さらにからくり時計を経て道後商店街、最終目的地飛鳥乃温泉に到着するというコースだ。
ガイド役ともなる俥夫はみな若く、人力車をうまく操りながら楽しい会話をしてくれる。
運転してくれた俥夫君はとても話が上手、人力車に2人の大人をのせているのに、元気にサクサク走り、名所ではスピードを緩めてゆっくり走ってくれるのだ。
何だか偉くなったような気分になるから不思議・・・あっという間の1時間である。
沢山の旅をしていく中で、人力車にのろうかな?と思った旅行もあったが、何となく気恥ずかしくて利用しなかったのだ。
しかし実際にのってみると、人力車は車のようにスピードが出ないので見たいところをしっかり見ることができる。
気になったところで「あそこ・・」なんて話をしていると人力車の俥夫さんがすっとスピードを弱めてくれるところなど、優しい乗り物なのだ。
生まれて初めて人力車に乗ってみたが、ほかの地域でも乗ってみればよかったと思った。
そのくらい、楽しく、優しく、魅力的な乗り物だったと深く記憶している。
道後温泉の泉質とアクセス・・見所について
道後温泉は地熱由来の非火山型温泉で、神経痛、胃腸病、皮膚病、痛風などに効果があるといわれている。
松山空港からは、JR松山駅など経由する空港リムジンバスがあり、空港から40分程度で到着、車で行くなら松山自動車道松山ICから国道33号に出て松山東部環状線経由で8キロ程度の場所にある。
東京から出発するオレンジライナーというバスも出ているので利用してみるとこれもまた楽しいかもしれない。
道後温泉の周辺には、道後公園や湯築城跡、伊佐爾波神社、にきたつの道など見所も多い。
温泉とこの街の情緒を楽しみ、こうした見所を巡る旅もお勧めだ。