蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山

蝦夷富士羊蹄山の紹介

蝦夷富士としても有名な羊蹄山は、北海道を訪れたら一度は観ておきたい名峰である。
標高は1898メートルで、今でも火山活動が続く活火山でもある。
蝦夷富士と呼ばれるようになった理由は、富士山によく似た美しい円錐形をしていることだ。
日本百名山にも選ばれている羊蹄山は、春夏秋冬を問わず美しく雄大な姿を見せてくれる素晴らしい山である。

アイヌ語ではマッカリヌプリと呼ばれており、これは雄山という意味をもつ。
その後、蝦夷地が日本の領土になると、大正時代に入って後方羊蹄山と命名されるようになった。
マッカリヌプリ、後方羊蹄山という名称はともに読みにくいという声が寄せられるようになり、昭和になって現在の羊蹄山という名称が採用され現在に至っているのである。

羊蹄山は登山客でも賑わう山であるが、登山の際に注意したいのがヒグマだ。
毎年羊蹄山でのヒグマ出没に関する情報があり、登山を計画しているのであれば、前もってヒグマに関する情報を入手しておくことをおすすめしたい。

また、登山道は整備されているが、登頂には6時間ほどかかるため十分な装備と計画を立てて登山するのが賢明だろう。
山小屋も設置されているが、飲食などの提供はないため、食料や水は十分に確保しておくことをおすすめしたい。
準備を怠らなければ、夏の登山で素晴らしい体験ができること間違いなしだ。

羊蹄山は麓から眺めるのも素晴らしい山だ。
夏が近づくことになると一面に花が咲き乱れ、羊蹄山が正面に映える光景は一度は見ておきたい光景である。
冬の羊蹄山は、厳冬の北海道を象徴する光景が広がる。
真っ白になった羊蹄山は晴れの日になると美しい姿を見せるようになり、絶好の写真スポットになる。

羊蹄山を観光した感想

羊蹄山の観光でおすすめの時期が、ジャガイモの花が咲く6月頃だ。
実際に訪れた人の感想では、ジャガイモの花が一面に咲き乱れ、その前にダイナミックな羊蹄山が見える光景はとても言葉では表現できないほどの美しさだったらしい。

春の芝桜が咲く時期に訪れるのもいいだろう。
毎年フォトグラファーがこぞって訪れるのが、芝桜の季節で、ピンク色に染まった芝桜と雪を頂いた羊蹄山のコラボは本当に素敵だ。
蝦夷富士と呼ばれているが、まさにその通りで、一見富士山に見間違えてしまうほどの光景だということなのだ。

夜の羊蹄山も幻想的である。
天の川銀河と一面の星がバックになり、カメラを向けると幻想的な光景が広がる。
都会ではまず見られない満点の星と、羊蹄山の美しさは、昼間の羊蹄山とはまた違い、一生忘れることのできない光景なのだとか。
実際にカメラにその光景を収めた画像を見たのだが、訪れてこの目で見てみたいという気持ちにさせられる素晴らしい光景である。