小樽運河の紹介
大正12年に完成した小樽運河は、北海道開拓の象徴的な存在である。
内地から送られた物資を陸上げするには船を港に停泊する必要があるのだが、大型船は港に停泊できず、荷上げに必要になったのがはしけだった。
北海道開拓が進み、人口の増加とともに内地から送られる物資が増え、はしけから荷上げをした物資は倉庫まで運ぶのにさらに人力が必要になったのだ。
より効率的に荷上げをするために、倉庫の近くまではしけが来ることのできる運河の建設が不可欠になった。
小樽運河は、このような経緯から港を埋め立てて建設されることになった。
その後、埠頭の整備が進んだことから、運河による運搬の必要はなくなり、小樽運河周辺にあった倉庫群は役割を終えることになった。
昭和になり、小樽市内の物流の効率化を図るため、小樽運河を埋め立て新たな道路を建設する動きが活発になった。
徐々に運河が埋め立てられ、当時の面影は次々と姿を消すことになったが、この動きに対して大正時代の景観を守る運動が起こり、小樽運河は取り壊される運命から一転して保存されることになった。
現存する小樽運河は埋め立てを免れた一角であるが、観光資源として多くの観光客が訪れる小樽を代表する観光地となり、日本国内だけでなく海外からの観光客も多く訪れている。
小樽運河は当時の歴史を学ぶことのできる観光施設としての新たな役割を担うことになり、小樽経済にもプラスの影響を与えるものとなった。
夜になると、小樽運河周辺がライトアップされ、美しい倉庫群と運河を見ることができる。
運河周辺には民芸品を扱う店舗やレストラン、カフェなどがあり、小樽観光の拠点ともなっている。
小樽運河観光の感想
小樽運河で楽しかったのが、クルーズ船だ。
夜に出航するクルーズ船に乗ると、ライトアップされた美しい小樽運河と倉庫群を見ることができる。
小樽運河の歴史が学べる案内もあり、小樽運河の歴史を知りたい人だけでなく、初めて小樽運河を訪れる観光客にとってもためになるものだ。
運河沿いのホテルに宿泊したが、小樽運河の風情は昔も今も変わらずきて良かったと感じる場所だ。
コンパクトな街並みということもあり、徒歩で観光できるのも嬉しい。
ゆっくりと小樽運河を散策すると、ストレスも吹き飛び、楽しいひと時が過ごせるのもとても嬉しい。
春の小樽運河も美しく、運河公園に咲き乱れる桜は見事だった。
少し遅れてやってくる北海道の春を満喫できるのも嬉しい。
ゴールデンウィークの連休初めには桜が開花するので、この時期になると観光客がごった返すことになる。
それでも行く価値は十分あると感じた。
小樽運河は誰もが楽しめる観光地だ。
札幌に旅行に行くついでに小樽観光を入れてみるのもいいかもしれない。