その大きさに圧倒される「牛久大仏」

ギネスにも認定された世界最大の青銅大仏牛久大仏の紹介

高速道路を走っていて、突然巨大な大仏が現れるのがあの牛久大仏だ。
牛久大仏はその名の通り茨城県牛久市にある大仏で、その高さはなんと120メートルあり、世界最大の青銅でできた大仏としてギネスブックにも認定されている。
牛久大仏が建造されたのは昭和の時代、1983年に牛久大仏建設プロジェクトが発足し、それから10年の時を経て1993年に完成した大仏である。

大仏といえば奈良の大仏や鎌倉の大仏をイメージする人も多いかもしれないが、奈良の大仏の8倍もの高さがあるのが牛久大仏であり、日本の他の大仏を圧倒する巨大立像なのである。
ニューヨークのシンボルとも言えるあの自由の女神の高さが93メートルだから、牛久大仏は自由の女神よりもさらに20メートル以上高いということになるのだ。

そもそもなぜ牛久に大仏が建てられたのか、その理由を知るにはまずだれが中心になって建設したのかということである。
建設の主体となっているのは、京都に本拠地をおく浄土真宗東本願寺だ。
浄土真宗といえば親鸞和尚ゆかりの仏教だが、親鸞が越後に流刑にされたのち、武蔵国で浄土真宗を広める際の拠点にしたのがこの牛久の地なのである。
このような背景があり、牛久に巨大な仏像が建てられることになったのだ。

牛久大仏は浄土庭園と呼ばれる場所に建てられている。
もともとこの敷地は浄土真宗の所有で、庭園内には花畑や動物公園があり、まさに極楽浄土を彷彿とさせる施設になっているのである。
牛久大仏には内部にエレベーターがあり、大仏の胸の辺りまで登ることができるようになっている。
そこから外部を覗けるようになっているのが面白い。

牛久大仏を訪れた感想

牛久大仏のある浄土庭園には大型駐車場があり、車でアクセスしやすい環境にある。
浄土庭園へ入場するには拝観料を払う必要があるが、拝観料を支払って拝観する価値は十分あると言えるだろう。
庭園内に入ると山門があり、そこをくぐるとあの巨大な牛久大仏が現れる。
牛久大仏の周りには美しい庭園が広がっていて、池の鯉に餌をあげることも可能である。

もう一つおすすめなのが、庭園内にあるふれあいガーデンテラスだ。
可愛い小動物と触れ合えるふれあい動物園は週末になると大勢の家族連れで賑わっている。
ここでぜひ観覧してほしいのがお猿のステージで、訓練された猿が見事が曲芸を披露し観客を魅了してくれるのだ。

注意したいのはふれあい動物園の開園時間で、動物園は日曜と祝日のみ開園なので、平日に行く予定の方は注意してほしい。
ちなみに牛久大仏のある浄土庭園にはお食事どころやレストランがあるので、牛久大仏を眺めながら食事を取れるのも嬉しい。
ここのざるそばはコシの効いたそばで食べる価値がある一品だ。