海産物だけではない水戸の見どころ
アンコウ鍋をはじめとした海の幸は水戸の名産で間違いないだろう。
しかし水戸は徳川家に縁が深い地として歴史のある土地でもある。
水戸で徳川家にまつわる有名な場所といえば日本三大名園のひとつにもなっている庭園とその梅園はあまりにも有名だ。
しかしその他にも多くの重要文化財があるのが水戸なのである。
歴史的な視点から水戸という場所を見てみると徳川家とこの地域の深い関係を学べるはずだ。
その水戸と徳川家の歴史を学べる観光地についてお伝えしたい。
徳川家と水戸を知るなら偕楽園
日本三大名園の1つとして先に触れたのが偕楽園だ。
江戸時代徳川9代将軍によって造園されたこの庭園は、東京ドーム64個分の敷地を誇る。
そしてそこには約100種類3000本の梅が植えられて、観光客の目を毎年楽しませているのだ。
偕楽園には大きな3つの散策道があり、其々コンセプトも違ければ所要時間も異なる。
自分の都合にあう散策道を選んで歩いてみれば、毎回偕楽園の違う姿を観ることができるはずだ。
静かな森林の中を散策することでもちろん上質な時間を過ごすこともできる。
また園の中には好文亭という斉昭の別邸や、その人物の人生観や偕楽園を造園した真意を伝える偕楽園記碑などもあるから、散策していく中で水戸と徳川の歴史を深く知ることができるだろう。
そして好文亭の表門は偕楽園の正門となっている。
ここをくぐり、竹林と大杉森を経て好文亭につくと、斉昭が偕楽園の中で演出した陰と陽の世界を楽しめるから、徳川の歴史に想いを馳せることもできるだろう。
展示物の多さが際立つ徳川ミュージアム
水戸と徳川家との関係とその歴史を探るのであれば徳川ミュージアムも訪れるべきである。
水戸徳川13代の寄贈により設立されたこのミュージアムでは、水戸徳川家の史料や文献はもちろん、徳川家康他親族の遺品などが30000点から展示されている。
ここまでの徳川家にまつわる歴史的資料を観ることができるの場所は多くはないはずだ。
ここでは期間限定での徳川家にまつわる催しも随時開催されているから、それに合わせて水戸の歴史的な観光をしてみるのも楽しいはずだ。
日本最初の学校弘道館
水戸に行ったら観ておきたい観光名所ひとつとしてはずせないのが弘道館である。
水戸藩第9代藩主徳川斉昭によって設立されてこの施設は当時の日本最大級の藩校で、一見の価値ありだ。
これは近代日本の教育遺産としても登録される程貴重な建築物である。
戦によってついた弾痕が残る柱を観ることもできて、建築物の細かいところからも水戸と徳川の歴史を学ぶことができるだろう。
これだけの歴史的史料や史跡が残る水戸はその特産物や名産ばかりでなく歴史を学ぶ観光地としても大変魅力的だといえる。