リゾート地での思い出

草津での素敵な思い出

生活に多少余裕があるので休みとなると一人で、また夫婦で色々なところに出かける。
子どもがいないので思い立っていきなり金曜日の夜から車で走り、土日と飛び込み旅行をすることもあるくらいだ。
ペットが一緒の旅もあるし、ただ温泉につかりに行くだけの旅もあり、夫婦二人お気楽に旅行を楽しんでいる。

そんな中で、昨年の夏、草津に遊びに行ったときに、素敵な時間を過ごせた。
いつものごとく、土日やることもないしちょっと温泉でも行くか・・と気まぐれに出かけたのだが、宿泊した施設のチョイスも我ながらよく、またその仲居さんがすこぶるよかったのだ。

元気よくにこやかな仲居さん

宿泊施設、特に旅館を利用するとその旅がいい旅になるのかどうか、仲居さんやスタッフの対応、接客で違うものとなることが多い。
特に仲居さんは旅館を利用している間、常に世話になる人なので、いい人に当たるかどうかで気持ちよく過ごせるかどうか決まってしまうのだ。

草津旅館の様子

旅経験が多い私たち夫婦としては、仲居さんやスタッフの対応がいいところほど、質の高いサービスがあるとわかっている。
草津に行ったとき、旅館に入る時にすぐ、この旅館はいい教育をしているなと感じた。

担当してくれる仲居さんがすぐに荷物を持ちにお出迎えしてくれたのだが、いらっしゃいませの挨拶からにこやかで元気がよく、荷物を持つ手際も決してお仕着せではなくとても気持ちがいい対応だった。
部屋に行くときにもこちらを気遣いつつ、会話も上手で丁寧、若いのにしっかりしていると感心した。

部屋に入りお茶の用意をしてくれている時、現地の人なの?と妻が聞いてみると、現地ではなく県外から来ている学生アルバイトだと聞いて驚いた。
なんでもリゾートアルバイトとして夏休みの間、住み込みで働いているというのだ。

リゾートアルバイトとは何ぞや?

40代ともなると若者の会話の中でわからない熟語も出てくるが、リゾートアルバイトとは聞いたことがなく、リゾートアルバイト?と不思議に思い調べてみた。
するとリゾート地で住み込み等しながら働くことを意味するようだ。
リゾート地でリゾートを楽しみつつ、食事も寝場所もあるのでアルバイト代を使うこともなく、楽しいアルバイト経験ができるといったことが書かれている。
なるほど、長い休みが取れる学生だからこそできるリゾートで働くことをいうのだと理解し、今の学生はいいなーと思ったのだ。

というのも仲居さん曰く、こうしたリゾートアルバイトを専門に扱う求人サイトがあるという。
求人サイトはこうしたリゾートアルバイト専門の求人が載っているので、早い時期に応募すれば、自分が希望する業種や地域などでアルバイトを決める事ができるのだ。
自分たちが若い時には、こうしたリゾートでの長いアルバイトを紹介してくれる「リゾバ.com」というようなリゾートバイト専門求人サイトなんてなかった。

彼女は東京の大学で勉強しているが、住み込みなら食事も心配ないし、宿泊するところもあり、またこのバイトは交通費も支給されるため、お金をかけて現地に来ることもなく便利なのだそうだ。

話を聞いてみると、夏休みを利用して「リゾートバイト」で東京から草津まで働きに来ているとのこと。

食費も寮費も光熱費も必要ない?

アルバイト先によるようだが、この旅館では食費は従食が出るので困らない、寮も費用が必要ない、ちょっとした料理ができるけれど光熱費も必要ない、交通費も支給、つまり、何もお金がかからないのだ。
また彼女は将来、接客業に就きたいという希望があり、草津という日本屈指の観光エリアで接客業ができるアルバイトは将来に向けて訓練にもなる。

草津に来てとてもいい仲居さん、リゾートアルバイトの学生に当たったことで私たち夫婦はとてもいい時間を過ごせた。
リゾートアルバイトという言葉も理解できたし、若い人と楽しく交流できたことが嬉しい旅となった。