桜島は噴火によって誕生した
桜島が誕生のきっかけは、およそ29,000年前の大きな噴火が原因だった。
起こった場所は錦江湾の北。
そこで作られたのは姶良カルデラとシラス台地だ。
姶良カルデラに海水が流れて生まれたのが錦江湾である。
カルデラとはポルトガル語で大鍋という意味だ。
なるほど、錦江湾の奥の方は水の入った大鍋のような形になっている。
シラス台地は火砕流台地のことをいう。
火砕流台地とはマグマが地表に流れてきたものだ。
それが重なってシラス台地になったというわけだ。
100mを超えるような火砕流もあったという。
この大きな噴火から3000年たってから、カルデラの南に桜島が生まれた。
つまり、桜島は姶良カルデラからできた火山なのだ。
桜島の展望台をご紹介しよう
まずは桜島にある湯之平展望所をご紹介したい。
湯之平展望所は標高373mの場所、北岳の4合目にある。
どこを見まわしても絶景ばかりだ。
北岳がすぐ近くに見えるのはすばらしいもので山肌を感じられる。
そして、錦江湾が見えてその西に位置するのは南九州の鹿児島市の街並みだ。
良く晴れている日だと霧島連山や開聞岳も見える。
特におすすめしたいのは夜景だ。
キラキラ輝くロマンチックな景色をカップルで見たいもの。
デートのコースにいかがであろうか。
次は有村地区にある有村溶岩展望所もご紹介しよう。
南岳のふもとの大正溶岩岩原にある展望所だ。
クロマツがポイントの溶岩原がずっと広がり、1kmほどある遊歩道を歩くと錦江湾をぐるりと見渡せる。
そして開聞岳を始めとするあらゆる山々を目の当たりにできるのだ。
桜島は見る角度によってまるで違う形に見えるもの。
ここから見ると横に長い形ではなく円錐の形に見えるのだ。
そして、南岳山頂火口からは噴火に伴う特有の音がゴーゴーという感じで聞こえる。
さらに遊歩道を行くと桜島に関する句碑や歌碑も見られるので、文学好きにはたまらないだろう。
ライオンのような形の岩もあるので探してみると楽しいものだ。
トレッキングコースを歩いてみた
SABOトレッキングコースを楽しむのも良いものだろう。
ほどよく疲れるくらいに歩きたいという人向けだ。
桜島のあらゆる自然を楽しみながら、歩けるので仲間と楽しむのには最適。
ガイドがついてくれるのも安心できるだろう。
定員は1~10人なので友人同士で参加できる。
または、カップル参加でも家族参加でもよい。
開催場所は桜島港から溶岩岩原散歩道に行き、桜島国際火山砂防センターに行く。
所要時間は約3時間なのでほどよく楽しめたので良い思い出になった。
歩きやすい服装と靴で行くようにしよう。
持ち物は帽子や雨具、汗をかくので大きめのタオルも役に立った。
そして飲み物も持参して無理のないように参加することをおすすめしたいと思う。
詳しくは桜島ジオサルクの事務局に聞いてみよう。