ラベンダーの聖地「ファーム富田」へ

ラベンダーの里ファーム富田の紹介

北海道といえば、ラベンダー畑を思い浮かべる人は少なくないはずだ。
一面に紫色のラベンダー畑が広がる光景は、北海道を代表する光景と言っても過言ではないだろう。
ラベンダー畑の中でも一度は見ておきたいのが、ファーム富田である。

ファーム富田の歴史は北海道開拓時代にまで遡る。
明治になり蝦夷地開拓政策が進められ、内地から北海道開拓に加わった人は少なくなかった。
そのうちの一人が富田徳馬である。

富田は開拓団の一員として富良野に移住し、現在のファーム富田を築き上げた。
ファーム富田は幾度も経営危機に直面し、その中で富田徳馬の孫である忠雄がラベンダー栽培を手がけるようになる。
これがファーム富田のラベンダー畑の先駆けとなった。

富良野におけるラベンダー栽培は主に香油の製造に関わるもので、観光資源になることは考えてはいなかったようだ。
いわゆる護送船団方式による日本国内の製造業を守る政策から自由貿易へと舵が変わると、海外からの輸入品の増加により、ラベンダー香油の生産は危機に直面することになる。
ファーム富田もその煽りを受ける形で経営危機に見舞われることになるが、富良野のラベンダー畑の写真が全国で紹介されたことがきっかけになり、日本全国からラベンダー畑を一眼みたいという人で賑わうようになった。

これが契機となり、ファーム富田は観光農園としての地位を確立するようになる。
ラベンダーの栽培はポプリや香油の原料として活用されているのだが、観光客の目を奪うのはやはりラベンダーの美しい光景とその香りだろう。
ファーム富田は他の花々の生育も手がけ、より多くの観光客を惹きつける観光農園となった。

ファーム富田はラベンダーが咲く季節だけでなく、いつでも四季折々の花々が咲き、観光客の目を楽しませてくれる。
入園は無料で気軽に楽しめるのも嬉しい。

ファーム富田の感想

実際の訪れた人の感想であるが、駐車場に車を止めるとラベンダーの香りが漂ってきてとてもいい気分になったそうだ。
ラベンダーが終わりになる季節に行ったが、それでも十分楽しめたと言った感想が多い。
ラベンダーの最盛期になると観光客が溢れるため、道路が渋滞することもしばしばだ。
おすすめは、少し時期をずらして訪問することだそうだ。

ファーム内にはカフェがあり、ラベンダーの香りを楽しみながら食事が取れるのも嬉しい。
北海道のジューシーなーメロンやソフトクリームも味わえるので、食を楽しむために行ってみるのもいいかもしれない。

自分は、これだけの美しい農園が無料で開放されているのがすごいと思った。
ラベンダー以外にも色々な花が咲いているので、花々を見ながらゆっくりと時間を過ごすのも楽しいだろう。
見学のために1日は取っておきたいものである。