伝統建築の宿と露天風呂なら奥飛騨温泉郷
岐阜県高山市の山間部に点在する新高保、平湯、福地、新平湯、栃尾の5つの温泉地の総称を奥飛騨温泉郷という。
有名どころは新保高温泉だが、どこの温泉地も露天風呂が多く、また源泉かけ流しが体験できるところが大半なのは温泉好きにはうれしいところだろう。
また福地温泉地区一帯には飛騨地方の伝統建築方法をつかった宿泊施設があり、他の温泉地では体験することができない風情を感じながら山岳温泉を堪能できる。
奥飛騨温泉郷の珍しい源泉と効能
奥飛騨温泉郷では炭酸水素塩泉と単純泉が主な泉質である。
豊かな自然に囲まれる宿泊施設には温泉風情漂う硫黄の香りがする場所もあり、散策するだけで温泉情緒を楽しむことができる。
濁る源泉は平湯温泉地区に多く点在しているが、どこの温泉地でも濁る源泉はあるようだ。
中でも珍しい濁りのある温泉は新平湯温泉のうぐいすの湯である。
このうぐいすの湯は天然クロレラを多く含有しており、湯の色は緑色で温泉好きは是非入浴したい珍しい温泉のひとつだ。
飛騨温泉郷の温泉は皮膚病から虚弱体質まで多くの症状に効果があるとされているため、訪れる宿泊客は年齢層や性別問わずこの温泉郷で癒されている。
奥飛騨温泉郷周辺の観光なら食を優先
奥飛騨温泉郷の観光地で有名なのは上高地だが、そこまでの交通アクセスはあまり便利ではない。
そこで訪れたいのが飛騨高山である。
飛騨高山の古い街並みや陣屋は見るだけでも風情があるものだが、この地に来たら食べておきたいのが飛騨牛だ。
有名精肉店の庶民派の食堂のような二階では、宿泊先よりも遥かにリーズナブルに飛騨牛が堪能できる。
確かに宿泊先でも飛騨牛は夕食の献立に入るところが多い。
しかし奥飛騨温泉郷の観光先に飛騨高山を選ぶのであれば、経験しておいて損はないはずだ。
奥飛騨温泉郷周辺の宿泊施設
奥飛騨温泉郷のそれぞれの温泉地区には代表的な宿がいくつかあるが、そのなかでも福地温泉の旅館のなかに含まれる伝統建築をそのまま移築した宿は厳かで風格があるものだといえる。
露天風呂が設置されてある宿泊施設が多いのも奥飛騨温泉郷の宿泊施設の特徴だが、その上で伝統建築物を使用した宿は観光客からの評価も高い。
また新穂高温泉地区の川沿いには無料で大きな露天風呂も解放されているから、その近くの宿に宿泊して気ままに露天風呂を楽しむこともおすすめといえる。
そして家族湯が多くあるのもこの新高保温泉地区の特徴であることから、家族連れで心置きなく温泉を楽しみたいのであればこの温泉地での宿泊は大変充実したものとなるはずだ。
風情ある宿と温泉、そして食の堪能は奥飛騨温泉郷に赴く醍醐味だといえる。