道東随一の温泉地「阿寒湖温泉」

阿寒湖温泉の特徴

阿寒湖といえば天然記念物のマリモだが、阿寒湖を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが阿寒湖温泉だ。
幻想的な阿寒湖を眺めながら阿寒湖温泉に浸かると、ストレスが一気に吹き飛んでしまうほどの癒しを与えてくれるからだ。
阿寒湖温泉はアイヌ人が古来利用していた温泉で、近代日本の歴史においては19世紀後半に北海道探索で発見された温泉である。
20世紀初頭に国立公園になると、日本全国から多くの観光客が訪れる観光地として有名になった。

阿寒湖温泉周辺はアイヌの集落が点在し、道内でも最大級のアイヌ集落アイヌコタンがある。
アイヌコタンはアイヌ文化を守るために私人が私財を提供し形成された集落のことで、阿寒湖アイヌコタンはアイヌ文化を知る上で欠かせない場所となっている。
アイヌ文化を学びたい人は、必ず訪れてほしいスポットである。

阿寒湖温泉を語るなら、阿寒湖は絶対に外せない。
阿寒湖は火山の噴火により誕生したカルデラ湖で、冬になるとアイスバブルと呼ばれる美しい湖水を見ることもできる。
冬場はマイナス10℃を下回る日が続くため、冬場の観光においては防寒対策をしっかりしてほしい。
それでも、温泉に浸かれば寒さも一気に吹き飛んでしまうのだが。

阿寒湖温泉の特徴に、豊富な湯量がある。
3800リットル/分という膨大な温泉が湧き出ており、掛け流しの温泉を楽しめるのも阿寒湖温泉ならではである。
温泉街には日帰り温泉施設もあり、ドライブがてら立ち寄って温泉を楽しむことも可能だ。

阿寒湖温泉の泉質

阿寒湖温泉には14以上の源泉があり、阿寒湖温泉の泉質は単純泉および硫黄化水素泉である。
硫黄化水素泉は、独特の硫黄の香りとツルツルとした肌触りが特徴的だ。
温泉に含まれる成分は肌を整えるだけでなく、血流を改善し肩こりやリウマチなどの慢性痛にも効果があるとされている。
硫黄に含まれる成分は血管を拡張させる効果があるため、高血圧などにも有効である。

硫黄化水素泉と硫黄泉を混同しがちだが、硫黄化水素泉は炭酸ガスを含んだ泉質で、含まないものを硫黄泉と呼ぶのだそうだ。
炭酸ガス成分が血流の改善を促してくれるのが嬉しい。
阿寒湖温泉の温泉街には手湯や足湯なども整備されているため、温泉街を散歩がてら楽しんでみるのも良いだろう。

阿寒湖温泉の魅力

阿寒湖温泉の魅力は北海道の大自然を満喫しつつ、最高の泉質の温泉が楽しめることだろう。
アイヌの人々は自然との共存を生活の中心としてきた先住民で、アイヌの人々の暮らしを学ぶと、現代人が忘れかけていた自然への回帰の必要性を思い起こさせてくれる。
阿寒湖温泉の素晴らしい泉質と、雄大かつ幻想的な阿寒湖を眺めつつ温泉に浸かれるのは最高の贅沢であり、阿寒湖温泉の魅力と言えるだろう。