100%掛け流しの秘湯「黒川温泉」

温泉地として2009ミシュランにも掲載された黒川温泉の魅力

熊本県阿蘇郡南小国町、ここに2009年ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで温泉地として異例の掲載を果たした黒川温泉がある。
風情ある街並みはそれだけでもフォトジェニックで、24軒の旅館が立ち並ぶさまは古き良き時代のままといったイメージだ。

旅館組合は派手な看板などをなくし街並みを統一させる取り組みを行い、現代でもこの美しい田舎温泉場というイメージを守っている。
現代的なホテルと古い風情ある旅館が入り混じっているところもあるが、この温泉場は見事にイメージが統一され、落ち着いた雰囲気を保っているのだ。

黒川温泉街を見渡せるロケーション抜群の「夢龍胆」(ゆめりんどう)

田の原川に面した高台に佇む宿、夢龍胆(ゆめりんどう)は、四季折々の黒川温泉街の景色を堪能できる。
落ち着いた佇まいと雰囲気を持った空間で過ごせば日ごろのストレスを忘れさせてくれるだろう。

この宿では自家源泉の湯につかることができ、肌がつるつるになると評判だ。
大露天風呂もいいが貸切風呂ものんびりと湯を堪能でき人気があり、岩盤浴までそろっているので楽しみ方も色々考えることができる。
館内にいながら湯めぐりができるのも、この宿の特徴だろう。
夢龍胆本館入口にある足湯ももちろん天然温泉、自由に利用できるのでまったりと足湯に使って話に花を咲かせるのもいい。

料理は職人気質を持った料理長が厳選した食材を使って作る美しい懐石料理、女性は料理の見た目にも厳しいが、女性の納得の美しい料理と評判が高い。
夕食はもちろんだが、朝食も色とりどり、様々な食材が利用された数多くの「小ぶり」メニューが並ぶ。
色々なものを少しずつ・・・朝食も女性が思わず声をあげたくなるほど繊細で見た目にも鮮やかだ。

火焼輪知川により沿った極上の宿「里の湯 和らく」

例えば夫婦の大切な記念日、そんな日に訪れたい趣のある宿が、里の湯 和らくだ。
1957年に旅館九峯館(現在のお宿玄河)の新刊として作られた宿で、火焼輪知川近くに建てられ2009年にリニューアルオープンした。
夫婦、カップルなど、大人が至福の時間を楽しめる「大人限定の宿」、一室二名限定の宿となっている。

客室はゆったり過ごせるように作られ、すべての部屋に窓を全開にすると露天風呂気分を感じられる風呂がついているのが魅力だ。
好きな時間に温泉と美しい景色を堪能してほしいとしてこうした造りになっている。
客室は和室、洋室などがあり、いずれも天井が高く開放感たっぷりの贅沢な造りが嬉しい。

温泉は豊かな自然をより近くに感じられる野天風呂と穴湯があり、穴湯は周囲が岩に囲まれ、幻想的なイメージで入ることができる。
どこか違う世界に入り込んだようなイメージがあり、心からゆったり落ち着ける空間だ。

黒川随一の歴史を持つ「歴史の宿 御客屋」

創業1722年という黒川随一の歴史を持っている歴史の宿 御客屋は、古き良き時代の風情を色濃く残した宿だ。
名称も当時のまま、これも黒川温泉の中でただ一つとなっている。

客室は落ち着いた和室、田舎がある人は故郷に帰ったような気分に浸れるだろう。
障子越しに緑が見え、小鳥のさえずりや虫の声が聞こえ、ただただじっと聞いていたくなるような空間だ。
部屋に内風呂はついていないが、露天風呂、立ち湯など風情ある風呂があるからさして気になることもない。

温泉は300年もの間、湧き続ける効能豊かとうたわれるお湯で、細川護久公も愛したとされる名湯だ。
代官の湯、御前の湯、姫肌の湯、古の湯、里の湯と温泉の種類も多く、家族風呂もあるので小さい子供が一緒でも周囲を気にすることなく入浴できるだろう。

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