多くの源泉を持つ「湯田中渋温泉」

昔から愛される温泉地湯田中渋

湯田中渋の歴史は1350年前、僧侶が発見した長命長寿の湯までさかのぼるようだ。
その温泉は今でも湯中渋温泉の大湯として残っていて、僧侶によって建立された石仏によって見守られている。

長野県山之内町周辺にある9つの温泉の総称を湯田中渋温泉郷というが、この湯田中渋温泉はその玄関口だ。
草津街道の宿場として、そして江戸時代には湯治場として栄えたこの温泉はその後多くの文化人に愛されることになったのである。

湯田渋中温泉の特徴をあげるなら、その湯量の多さも外せないひとつだ。
豊富な湯量により、かねてから源泉かけ流しを満喫できることはこの温泉地の魅力となっている。

熱い湯田渋中温泉の泉質と効能

湯田中渋温泉の泉温65度~93度は誰もが驚くことになるはずだ。
しかしその効能を求めて多くの人たちが湯田渋中温泉に通っていることも確かである。
無色透明のお湯の主な泉質はナトリウムと硫酸塩で、神経痛や胃腸病、そして腰痛や疲労回復から美肌効果もてき面とのことだ。

湯田中渋温泉周辺では湯めぐり温泉手形が発行されており、この取り組みに参加している施設であれば足湯から入浴まで満喫できる。
この手形は地元民も宿泊客も利用できるシステムであることから、温泉を楽しみながら地元民から趣のある話を伺うのも一興だといえるだろう。

浴衣のままで散策して周辺の歴史を感じながら気の向くままに温泉を楽しむ。
温泉の効能はもちろんだが、精神的に癒される空間を提供してくれるのも湯田渋中温泉だ。

観光も充実している湯田中渋温泉周辺

湯田中渋といえば周辺に生息する野猿も温泉につかることで有名だ。
この珍しい光景を一目見ようと国内外からの観光客が後を絶たない。

また歴史がある湯田渋中温泉周辺には多くの史跡や句碑があることから文学好きにはうってつけの観光も楽しめる。
志賀高原を活用したスキーやトレッキングなど季節に応じて楽しめるアクティビティは若年層にも魅力的なはずだ。

スポーツをたしなまなくても、名産である果物狩りや山菜採りで旬を楽しむこともできるから、性別や年齢問わずに充実した観光ができるのも湯田渋中の魅力だといえる。

景観を損なわずに惹きつける湯田中渋の宿泊施設

湯田中渋温泉郷のなかでも湯田中渋温泉には老舗旅館が多い。
そこには創業200年の宿も含まれるほどで、自然と調和する景観を損なわない。
またこの山之内町の住人は約1万2500人であることからゆっくりと豊富な自然を味わうことができる。

寒暖差の大きいこの温泉地で老舗旅館に宿泊すれば、温泉とともにその自然の風景を心ゆくまで満喫できるだろう。
モダンな宿泊施設もあるから、様々な視点から湯田渋中を楽しむことができそうだ。