「湯かむり」の風習がある山陰最古の温泉「岩井温泉」

鳥取の名湯「湯かむり」の風習がある「岩井温泉」

鳥取県にある名湯、岩井温泉は山陰最古の温泉として1300年という歴史を持っている。
清流蒲生川に沿って風情ある温泉街があり、にぎやかというよりも素朴で温かな情緒豊かな温泉場だ。
この温泉場は優れた温泉地として証明する国民保養温泉地にお指定されている温泉で、泉源の湯をそのまま利用しているので効能豊かといわれている。

この地には古くから湯かむりという風習が、江戸時代から伝わっていて、手ぬぐいを頭にのせて湯を「かむる」のだ。
こうした風習が現代にも伝えられているのだから、岩井温泉に行ったらぜひとも、湯かむり体験をしてほしい。

島崎藤村ゆかりの湯 浪漫伝承の宿 岩井温泉明石家

創業江戸元和年間という老舗温泉旅館、明石家は大庭園露天風呂とカニづくしが魅力の温泉宿である。
純和風の建物が風情を感じさせる別館も好評で、この宿を訪れる人たちは豊かな湯とおいしい料理を求めてやってくる。

貸切露天風呂は森の箱舟という名で、庭園の奥深くに2つの露天風呂があり、檜や栗の木を使った香りのいい風呂で癒される。
もう一つの貸切露天風呂 月の雫は緑が美しい織部焼を利用した陶器風呂だ。
夜に入浴すると照明の灯でより幻想的なイメージとなり、こちらも人気が高い。

鳥取県最古の露天風呂は50年前に作られたもので混浴だが、夜20時から22時までは女性専用時間となっているので、女性はこの時間にゆったり入ればいいだろう。
緑に囲まれた庭園の中の露天風呂も気持ちがいい空間となっている。

1200年の歴史を持つ古湯を創業120年の宿で楽しむ「岩井屋」

澄み切った湯は、山陰最古の湯を今に伝える天然かけ流しで非常に気持ちがいい。
岩井屋名物といわれる源泉長寿の湯は、高い天井と立ったままでも胸までつかるという深い浴槽が特徴だ。
湯底には松板が敷いてあり、その真下から湧き出る温泉をそのまま利用しているというダイナミックな温泉である。

露天風呂 背戸の湯は東屋風の造りで風情ある竹垣に囲まれている。
そこからゆらゆらと木漏れ日がこぼれ、光がキラキラときれいな昼間の温泉を堪能してほしい。
木漏れ日の中で入る温泉は、夜の温泉とは気持ちよさが違うのだ。
貸切露天風呂は予約なしで入ることができ、木造りでしつらえた浴室は落ち着きのある空間で、心からホッとできる趣ある温泉となっている。

岩井屋の食事は郷土のもてなし、海の幸と山の幸に恵まれている山陰ならではの料理は見た目にも美しいと評判の料理だ。
近海で取れた新鮮な魚介と、山陰の深い山々からとれた山菜料理を味わえる。
冬場は限定で松葉ガニ料理も楽しめるので、冬場に足を運ぶ人は旬の松葉ガニを堪能してほしい。

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